『人生100年時代』という言葉を目にする機会が増えてきたと思います。
あなたの人生に大きな影響を与える事実なのに特に気にすることなく、過ごしていませんか?
世の中は確実に変わっていくのでそれに合わせて仕事の向き合い方も変えていかないと幸せな人生は手に入れられないのです。
でも急にそんなこと言われても何をしたらいいかよくわかりませんよね。
私は世の中がどう変わっていくか徹底的に調べ、自分をどう変えていくべきか悩みながら進めています。
この影響に気付いていないあなたに
・人生100年時代の変化点と影響
・必須の身につけるべき力
をお伝えします
会社員が知るべき人生100年時代とは
概要
現代社会は医療技術の進歩等により、平均寿命が延びている為、人生100年時代と言われています。
年齢が延びることで人々のライフスタイルが大きく変わっていきます。
企業はこの変化に対応する必要がありますし、個人も当然変わっていく必要があります。
なお、人生100年時代とは「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の著者であるリンダ・グラットン教授が提言したものです。
私の友人にこの本がきっかけで転職した者・企業を目指した者がいます。
それくらい大きな影響を与え得る本だと思います。
日本の平均寿命
2007年に日本で生まれた子供は、107歳まで生きる確率が50%と驚きの研究結果が報告されています。
ちなみに、日本の平均寿命は、男性 81.47、女性87.57歳です。(2022年)
年々右肩上がりで伸びていますね。
そして90歳を超える割合も年々伸びていて2020年は男性28.1%, 女性は52.6%です。
つまり、我々は長生きすることになるのでその前提でどのように生きていくか準備しておくべきということです。
人生100年時代の変化と影響
従来は、教育⇒仕事⇒引退 の3段階のライフコース
25歳前後まで:教育を受ける
25歳から60歳まで:1つの会社で仕事をする
60歳以降:定年(引退して余生を過ごす)
と区分して考えていました。
しかし、主に以下2つの変化により従来のやり方から変わらざる終えない状況です。
①企業が終身雇用を維持することが困難になっている。
②定年してから平均寿命まで20年以上あり、年金暮らしのみでは苦しく、十分な生活資金を確保する必要がある。
今後は、Explorer ⇔ Independent producer ⇔ Portfolio worker
人生100年時代で新たに誕生した人生のステージは3つです。
Explorer: 自分の生き方を考える、知識やスキルの再取得。
Independent producer: 独立した立場で生産的な活動に携わる。
Portfolio worker: 異なる複数の活動を同時並行で行う。
これらは個人の状況、必要に応じてそれぞれのタイミングで自由に行き来ができる関係性となります。
人生100年時代の必須スキル
人生100年時代は単純な区割りではなくその時々で「教育」と「仕事」が絡み合います。
それぞれのステージを自由に行き来できるマルチステージの人生プランが必要になります。
・自らの主体性を持ってキャリア開発に取り組むキャリア・オーナーシップ
・「成果」を出すマインド
・その為の一般常識を含めた社会人基礎力
が必要不可欠な土台となります。
では最も求められることは何でしょうか?
それは”社会人基礎力”です。
以下の3つが大切となります。
前に踏み出す力 (アクション)
前に踏み出す力とは、主体性を持ち続け、他人に働きかけを行うことで力を結集、設定した目的に向かって確実に行動を起こす力です。
1主体性
2働きかける力
3実行力
自ら失敗を恐れずにチャレンジする力、仮に失敗しても粘り強くあきらめないで取り組む姿勢は、非常に重要です。
言うのは簡単ですが、実行するのは用意ではありません。
意識してみて下さい。
考え抜く力(シンキング)
考え抜く力とは、物事に対して疑問を持つ姿勢と、それを継続して貫く姿勢を指します。
3つの能力要素で構成されています。
1課題発見力: 現状分析から目的や課題を明確化する力。
2計画力: 課題に対し、計画的にプロセス作りをする力。
3創造力: 新しい価値、製品、サービスを生む力。
これらの力を鍛える1つの手段を紹介します。
それは本を読む機会を増やすことです。
本を読みながらその本の著書が主張したいことに自分の疑問や意見を投げかけるよう意識して下さい。
人は人が正しいと言ったことを正しいものとして受け入れる傾向にあります。
でも本当にそれが正しいのか、自分なりに考え検証していくことで、そして積み重ねていくことで思考力が大きく鍛えられます。
チームで働く力(チームワーク)
チームワークとは、多くの人と関わりながら、一緒に目標に向かって協力していく力です。
チームワークは、6つの能力要素で構成されています。
1.発信力: 自分の意見を他人にわかりやすく伝える力
2.傾聴力: 相手の意見に傾聴する
3.柔軟性: 対立意見や立場の違いを理解する
4.情況把握力: 自分と自分をとりまく周囲との関係性を把握する
5.規律性: 社会のルールを守る
6.ストレスコントロール力: ストレスに対応できる
これら全て完璧に出来る人は少ないです。
まずは自分が日々の生活から現状を把握し、1つでもいいので意識することが大切です。
まとめ
今は人生の過渡期です。
従来の「教育」「仕事」「引退」の3段階のライフコースは既に崩壊しつつあります。
これまでは1つの会社で働き続ければ良い時代でしたが、変化が激しい時代に突入し、大企業でさえ終身雇用の維持が困難になっています。
このような世界を生き抜く為には会社への依存をやめ、自己投資を積極的に行い、自分の価値を高めていく必要があります。
その為には自ら考え、行動し、失敗から学び、成長に繋げ続けることが大切になります。
私の場合、自分がどうありたいか将来を考え、今の自分とのギャップの大きさに気付かされ、モチベーションを得ました。
小さな積み重ねを行い、それがいつしか習慣化されるに至り、今では朝5時起き、本業を早く終わらせ、夜も自分の勉強に充てるまでに至りました。
動機やモチベーションは人それぞれだと思います。
十分な時間を確保して自分がどんな人間なのか自分自身と向き合うことから始めて見て下さい。